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as、because、since、forの使い分け

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because 一般的に、理由が文の最も重要な部分であるときに用いられる。そのため、because節は文尾に置かれることが多い。 I was absent because I was ill. 病気だったので欠席した。 It was because I was in the hospital that I didn't go. 入院していたので行かなかった。 (この用法はas、since、forでは使えない) He wanted to quit his job because his boss was always complaining. 上司がいつも文句を言うので彼は仕事をやめたいと思った。 Just because two people are twins, it doesn't mean that their personalities are also similar. 双子だからといって性格も似ているとは限らない。 as と since 理由がすでによく知られているか、文のその他の部分よりも重要でないときに用いられる。sinceのほうがasより多少改まっている。as節とsince節はよく文頭に置かれる。 As he is a married man, he has to think of the future. 彼は所帯を持っているのだから、将来のことを考えなければならない。 As it was getting dark, we soon turned back. 暗くなってきたので間もなく引き返した。 Since she is ill, I can't take her with me. (君も知ってのとおり) 彼女は病気だから連れて行くことはできない。 Since we're not very busy just now, I can get away from the office. ちょうど今はあまり忙しくないので、事務所を抜け出せる。 for 後からの思い付きとして理由が述べられているに過ぎないことを暗に示している。括弧でくくってしまっても差し支えないようなもの。for節が文頭に置かれることは決してない。 He must be ill, for he looks ver...

「肉」― meat と flesh の使い分け

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「肉」 を意味する英単語と言えば、 meat を真っ先に思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。しかし、 meat は 「食べ物としての肉」 のことであって、私たちの身体の肉を指して "meat" と言ってしまうと、まるで人間を食肉扱いしているような印象を与え、相手を困惑させることになるでしょう。 「生き物の身体の肉」 のことは flesh と言います。この記事で meat と flesh の適切な使い分けを学びましょう。 meat 食用として処理された動物の肉(スーパーで売られているような牛肉、豚肉、鶏肉など) This shop sells high-quality meat. この店は高品質な肉を売っています。 As for meat, you can choose beef or chicken. 肉料理は牛肉または鶏肉のいずれかを選ぶことができます。 In vegetarian recipes, tofu is often used as a substitute for meat. 菜食主義者のレシピでは肉の代わりに豆腐がよく使われます。 【注1】「体つきがよい」や「筋肉がついてたくましい」のような意味で、人間の身体に対しても meat を使うことがあります。 She looks healthier now with some meat on her bones. 彼女は今、少し肉付きが良くなって健康的に見える。 After a year of training, he finally has some meat on him. 1年間のトレーニングの後、彼はようやく体がしっかりしてきた。 【注2】魚肉には基本的に fish を使います(ただし甲殻類には meat を使うなど、一部に例外があります)。 Which do you like better, fish or meat? 魚と肉とでは、どちらがお好きですか? Fish is healthier than meat in several ways. いろいろな点において、魚のほうが肉より健康にいい。 flesh 生物学的・解剖学的な観点から見た動物や人間の身体の一部としての肉(筋肉、皮膚、脂肪などを含む) T...

on one's own merit (自分の実力で) の説明と例文

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基本的な情報 on one's own merit は「 自分自身の実力で 」という意味です。つまり、外部の要因(家柄、コネ、人種、性別、外見など)に左右されることなく、純粋に自分の能力や努力だけで評価されたり成功したりすることを表します。特に 雇用 、 教育 、 昇進 などの公平性が重要視される場面でよく使われます。 ※人に対してだけでなく、物事に対して使うこともできます。その場合、「 広告や評判に惑わされず、内容そのもので判断する 」といった意味合いになります。 さまざまな例文 個人に対して使う場合 She was promoted on her own merit, not because of any connections. 彼女はコネではなく、実力で昇進した。 The committee will consider each applicant on his or her own merits. 委員会は各応募者をその人自身の資質に基づいて審査する。 He succeeded on his own merit despite coming from a poor background. 彼は貧しい家庭の出身にもかかわらず、自分の実力で成功を収めた。 物事に対して使う場合 This book should be judged on its own merit, not because the author is famous. この本は著者が有名だからではなく、それ自体の価値で評価されるべきだ。 The movie was awarded on its own merit, rather than relying on a star-studded cast. その映画は豪華なキャストに頼るのではなく、それ自体の出来栄えによって受賞した。 The policy was evaluated on its own merits, considering both its benefits and risks. その政策は利点とリスクの両方を考慮しながら、それ自体の是非に基づいて評価された。 merit と merits の違いは? 上記の例文をご覧になるとわかるように、単数形 me...

for a long time と in a long time の使い分け

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はじめに 英語学習者が混同しやすい表現の一つに for a long time と in a long time があります。どちらも「長い期間」に関係する表現ですが、実は使われる文脈やニュアンスに重要な違いがあります。 この記事では、この2つの表現の違いを具体例とともに詳しく解説し、適切な使い分けができるようになることを目指します。 基本的な違いを理解しよう まず、2つの表現の基本的な違いを確認しましょう。 表現 意味・ニュアンス 使用場面 for a long time 継続性を強調「長い間ずっと」 行動や状態の継続 in a long time 空白期間を強調「久しぶりに」 長期間何かが起こっていない状況 for a long time の詳細解説 基本的な意味と特徴 for a long time は、 ある行動や状態が長期間にわたって継続していること を表します。期間の継続性を強調しています。 使用パターン 文型 : 肯定文、否定文、疑問文すべてで使用可能。 時制 : 現在完了形や過去形とともに使われることが多い。 焦点 : 継続している期間の長さ。 具体例 肯定文での使用例 She lived in Tokyo for a long time.(彼女は長い間東京に住んでいました) We've been friends for a long time.(私たちは長い間友達です) 否定文での使用例 I haven't seen him for a long time.(彼に長い間会っていません) The company hasn't been profitable for a long time.(その会社は長い間利益を上げていません) 疑問文での使用例 Have you been studying English for a long time?(英語を長い間勉強していますか?) Did you wait for a long time?(長い間待ちましたか?) in a long time の詳細解説 基本的な意味と特徴 in a long time は、 ある行動や状態が長期間にわた...

紛らわしい used to (do/doing) の表現

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この記事では、英語を学習している多くの方が「紛らわしい」と感じているであろう used to を使った表現についてまとめます。 ◆ (主語) used to do … (以前は) ~したものだった これは 過去の状態や習慣 を表す表現です。ここで使われている used は自動詞 use の 過去形 です。英和辞典で use を引くと、自動詞として「常に~する、~するのが習慣である」という意味が載っています。もともとは現在時制でも使われていたようですが、今は過去時制でのみ使われ、 「(以前は) ~していた、~するのが習慣だった」 という意味になります。 I used to live around here. 私は以前、この辺りに住んでいた。 I used to see him often. 以前はよく彼に会ったものだった。 used は一般動詞の過去形なので、疑問文や否定文にするときは did を付けて used を use に戻します。 Did you use to live around here? 以前はこの辺りに住んでいたのですか? I didn't use to like vegetables. 以前は野菜が好きではありませんでした。 参考: 過去の習慣や反復を表す would と used to の違い ◆ (主語) be used to do … ~するために使われる この表現では  used  の前に  be 動詞 が付いているので  used は  use の 過去分詞 であり、単に 「(何かをするために) (主語) が使われる」 という受け身の意味になります。 Asphalt is used to pave roads. アスファルトは道路を舗装するために使われます。 Violence shouldn't be used to solve conflicts. 争いを解決するために暴力を使うべきではない。 ◆ (主語) be used to doing … ~することに慣れている この表現の  used も過去分詞ですが、受け身ではなく 「(~に) 慣れている」 という状態を表す 形容詞 として使われ...

【英検1級レベル】句動詞 detract from (something) の意味と例文

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この記事では、英検1級で出題されたことのある句動詞 detract from について説明し、それを使った例文を示します。 detract from は 「(価値・信用・利益・名誉などを) 減じる、損なう、落とす」 という意味です。英和辞典を引くと detract には自動詞としての用法と他動詞としての用法が載っていますが、実際には自動詞として使われることが多いようです。自動詞の場合、detract 自体が目的語を直接取ることはなく、 detract from の形で from の後ろに目的語を続けます。 The high-rise apartment building detracts from the natural beauty of the lake. その高層マンションが湖の自然の美しさを損ねている。 The scandal may detract from his popularity. このスキャンダルで彼の人気が落ちるかもしれない。 His constant interruptions detract from the flow of the meeting. 彼の度重なる口出しが会議の進行を妨げている。 ランダムハウス英和大辞典には、 detract の他動詞用法について 「目的語として much、little、nothing、something などを伴う」 と書かれていますが、これらの単語は副詞と見なすこともでき、そう考えれば自動詞用法と言えるのではないかと思います。ChatGPTによると、detract を他動詞として使うことは「非常にまれ」なのだそうです。 The defect detracts little from the intrinsic value. その欠点があるからといって真価はほとんど損なわれない。 The scandal will detract a great deal from his reputation. このスキャンダルで彼の名声は大いに損なわれるだろう。 上記の little  と  a great deal  はどちらも文中で副詞としての役割を果たしていると考えられます。

【英検1級レベル】句動詞 stock up on (something) の意味と例文

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この記事では、英検1級で出題されたことのある句動詞 stock up on について説明し、それを使った例文を示します。 stock up on は 「(食料や商品などを) (大量に) ため込む、買い込む、買いだめする」 という意味です。何かが必要なときに不足しないように準備しておくというニュアンスがあります。 We stocked up on drinks and snacks for the party. パーティーのために飲み物とお菓子をたくさん買い込んでおいた。 I've stocked up on food and water in case there's a natural disaster like an earthquake. 地震などの自然災害に備えて食料と水を買い置きしている。 Hearing that the price of kerosene was going to go up, people ran to stock up on it. 灯油が値上がりすると聞いて人々は買いだめに走った。 There are reports that neighboring countries are stocking up on weapons. 周辺諸国が武器を買い入れているという情報がある。

【英検1級レベル】句動詞 pine for (someone/something) の意味と例文

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この記事では、英検1級で出題されたことのある句動詞 pine for について説明し、それを使った例文を示します。 pine for は 「(恋人や故郷、過去の出来事など) を恋しく思う、思い焦がれる、切望する」 という意味です。強い感情が込められた表現で、何かをただ望んでいるだけではなく、切ない気持ちがあったり、長い間恋しく思っていたりするというニュアンスが含まれています。 The older we get, the more we pine for our childhood home. 年を取るにつれて、故郷を慕う気持ちが強くなる。 After moving abroad, I often pine for the familiar taste of my mom's cooking. 海外に引っ越してから、母の手料理の懐かしい味をしばしば恋しく思う。 The dog sat by the door, pining for its owner to come home. その犬はドアのそばで、飼い主が帰ってくるのを待ちわびていた。 pine の後に to 不定詞を続けて pine to (do something) のようにすると、 「~したいと強く願う」 や 「~することを切望する」 という意味になります。この表現は pine for よりも少し能動的なニュアンスがあり、何らかの行動をしたいという強い願望を表しています。 I pined to have a word with him. 私は彼と一言話したい気持ちでいっぱいだった。 The young athlete pines to compete in the Olympics someday. その若いアスリートはいつかオリンピックで競技したいと願っている。 They pined to see their missing daughter. 彼らは行方不明の娘に会いたいと切望していた。 何かを思い焦がれたり切望したりしていても、それがかなえられないと、深い悲しみや寂しさ、失望や絶望といった感情におちいることがあります。そのような感情が原因で身体的・精神的に衰えていく様子を表すには、 pine away (やつれる、やせ衰える、憔悴する) を使いま...