「~せざるを得ない」の英語表現
cannot help doing (最も一般的)
使用頻度: ★★★★★
最も一般的で、日常会話から文章まで幅広く使われる表現です。help は「避ける、我慢する」という意味で、「避けることができない」つまり「~せざるを得ない」となります。
I cannot help thinking about the deadline.
締め切りのことを考えざるを得ない。
She couldn't help laughing at his joke.
彼のジョークを聞いて笑わざるを得なかった。
We cannot help feeling worried about the situation.
その状況について心配せざるを得ない。
感情や自然な反応を表現するときに特によく使われます。話し言葉でも書き言葉でも違和感なく使えます。
cannot help but do (より強調された感じ)
使用頻度: ★★★★☆
cannot help doing とほぼ同じ意味ですが、but が加わることで、やや強調されたニュアンスになります。「どうしても~してしまう」「~するしかない」という切迫感や必然性がより強く感じられます。
I cannot help but admire her courage.
彼女の勇気に感心せざるを得ない。
We cannot help but wonder what will happen next.
次に何が起こるか考えざるを得ない。
He couldn't help but notice the contradiction..
彼はその矛盾に気づかざるを得なかった。
cannot help doing よりもやや改まった印象があり、書き言葉でよく見られます。話し言葉でも使われますが、少しフォーマルな響きがあります。
cannot choose but do (やや文語的)
使用頻度: ★★☆☆☆
choose (選ぶ) という言葉が含まれることから、「選択の余地がない」というニュアンスが明確に表れます。現代英語ではやや古風で文語的な表現とされ、主に文学作品や格式ばった文章で使われます。
We cannot choose but accept the reality.
私たちは現実を受け入れざるを得ない。
They could not choose but obey the order.
彼らは命令に従わざるを得なかった。
One cannot choose but respect such dedication.
そのような献身を尊敬せざるを得ない。
日常会話ではほとんど使われません。文学的な文章や歴史的な文脈で見かけることがあります。
cannot but do (やや文語的)
使用頻度: ★★☆☆☆
最も簡潔な形の表現で、cannot choose but do と同様に文語的です。シンプルながら格調高い印象を与えます。
I cannot but agree with your opinion.
あなたの意見に同意せざるを得ない。
We cannot but acknowledge his contribution.
彼の貢献を認めざるを得ない。
One cannot but feel sympathy for them.
彼らに同情せざるを得ない。
格式ばった文章や論文などで使われることがあります。日常会話では不自然に響きます。
まとめ: 使い分けのポイント
- 日常会話やカジュアルな文章では cannot help doing を使うのが最も自然
- 書き言葉やフォーマルな場面では cannot help but do が適切
- 文学作品や格調高い文章では cannot choose but do または cannot but do を検討
現代英語では cannot help doing が圧倒的に使いやすく、迷ったらこれを選べば間違いありません。他の表現は、文脈や目指す文体に応じて使い分けると良いでしょう。
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