be disappointed の前置詞ガイド:with / at / in / by の使い分けをマスターしよう

この記事では、英語学習者が迷いがちな be disappointed に続く前置詞の使い分けについて、詳しく解説します。with、at、in、by それぞれのニュアンスの違いを理解して、自然な英語表現を身につけましょう。

なぜ前置詞の使い分けが重要なのか?

disappointed という単語は日常会話でよく使われますが、続く前置詞によって微妙なニュアンスの違いが生まれます。ネイティブスピーカーは無意識にこれらを使い分けており、正しく理解することで、より自然で正確な英語表現ができるようになります。

1. be disappointed with ~ 【個人的な関わりがある場合】

基本的な意味とニュアンス

with は、話者と失望の対象に直接的なつながりや関係がある場合に使用します。自分が期待していたものや、自分に関係の深いものに対する失望を表現する際に最適です。

例文と解説

"I'm disappointed with the result of my examination."

試験の結果にがっかりしました。(自分の試験なので個人的な関わりが深い)

"She's disappointed with her new smartphone."

彼女は新しいスマートフォンに失望している。(自分が購入したものへの失望)

"We're disappointed with the team's performance this season."

私たちは今シーズンのチームのパフォーマンスに失望している。(応援しているチームへの失望)

2. be disappointed at ~ 【客観的な出来事への反応】

基本的な意味とニュアンス

at は、話者と失望の対象に少し距離がある場合に使用します。ニュースや出来事など、外部から見聞きした情報に対する失望を表現する際によく使われます。

例文と解説

"I'm disappointed at the news about the concert cancellation."

コンサート中止のニュースを聞いてがっかりしました。(外部からの情報への反応)

"Many voters were disappointed at the election results."

多くの有権者が選挙結果に落胆しました。(公的な結果への客観的な反応)

"The fans were disappointed at the sudden announcement."

ファンたちは突然の発表に失望した。(予期しない発表への反応)

3. be disappointed in ~ 【内面や本質への失望】

基本的な意味とニュアンス

in は、対象の内面や本質、中身について失望している場合に使用します。人の人格や、物事の本質的な部分に対する深い失望を表現する際に用いられます。

例文と解説

"I'm disappointed in you for lying to me."

嘘をついたあなたには失望しました。(人格や行為への深い失望)

"She's disappointed in her marriage after five years."

5年経って、彼女は結婚生活に失望している。(関係性の本質への失望)

"The parents were disappointed in their son's attitude toward studies."

両親は息子の勉強に対する態度に失望していた。(内面的な姿勢への失望)

4. be disappointed by ~ 【結果や影響への失望】

基本的な意味とニュアンス

by は、何らかの行為の結果や影響、原因について失望している場合に使用します。特定の要因や原因が明確な失望を表現する際に適しています。

例文と解説

"I'm disappointed by the poor quality of the service."

サービスの質の悪さに失望しました。(具体的な要因による失望)

"We were disappointed by the lack of communication from the company."

会社からの連絡不足にがっかりしました。(具体的な原因による失望)

"The customers were disappointed by the delayed delivery."

顧客たちは配送の遅れに失望した。(具体的な出来事による失望)

実践的な使い分けのコツ

判断基準を覚えよう

with を使う場合

自分に直接関係がある
個人的な期待があった
所有物や成果物

at を使う場合

外部からの情報
客観的な出来事
ニュースや発表

in を使う場合

人の性格や本質
関係性の中身
深層的な問題

by を使う場合

具体的な原因
行為の結果
明確な要因

よくある間違いと注意点

⚠ 注意すべきポイント

1. 文脈を考慮する
同じ対象でも、話者の立場や状況によって適切な前置詞が変わることがあります。

2. 複数の前置詞が可能な場合
状況によっては複数の前置詞が使える場合もありますが、ニュアンスが微妙に異なります。

3. 地域差に注意
アメリカ英語とイギリス英語で好まれる前置詞が異なる場合があります。

練習問題で理解度をチェック

適切な前置詞を選んでみましょう

1. I'm disappointed _____ my son's behavior at school.

答え: in (息子の行動という内面的な問題への失望)

2. She was disappointed _____ the weather forecast.

答え: at (外部からの情報への反応)

3. We're disappointed _____ the restaurant's slow service.

答え: by (具体的な原因による失望)

まとめ

be disappointed の前置詞の使い分けは、英語の微妙なニュアンスを理解する上で重要なポイントです。それぞれの前置詞が持つ特徴を理解し、文脈に応じて適切に使い分けることで、より自然で正確な英語表現ができるようになります。

日常会話や文章作成の際に、この記事を参考にして、適切な前置詞を選択してください。継続的な練習により、これらの使い分けが自然にできるようになるでしょう。

💡 学習のヒント

実際の英語文章や会話でこれらの表現に出会ったら、なぜその前置詞が使われているのかを考えてみましょう。そうすることで、理解が深まり、自然な使い分けができるようになります。


最終更新:2025年6月1日

コメント

このブログの人気の投稿

使役動詞(make / force / have / get / let / allow)の使い分け

映画「ランボー」で英語の勉強 - 5

as、because、since、forの使い分け

「つける」を表す単語(붙이다、달다、켜다)の使い分け(韓国語)