can と may の使い分け


canmay はどちらも可能性許可を表すことがあるが、そのニュアンスには違いがある。

● 可能性を表す場合

can … ある出来事が実際に起こる見込みがあるかどうかにかかわらず、それが起こる可能性があることを表す(理論上の可能性)。

may … 周囲の状況から判断して、ある出来事がこれから起こる見込みがある、またはあることが事実かもしれないことを表す(現実の可能性)。

Anybody can make mistakes.
誰でも過ちを犯すことはある。

Earthquakes can occur anywhere in Japan.
地震は日本中どこでも起こり得る。

Smoking can cause serious health problems.
喫煙は深刻な健康問題を引き起こすことがある。

It may rain tomorrow.
明日は雨かもしれない。

I may be late coming home this evening.
今夜は帰りが遅くなるかもしれない。

That may or may not be true.
それは真実かもしれないし、そうではないかもしれない。

● 許可を表す場合

can … 口語でよく使われ、周囲の状況に主語の行動を妨げるものがないという行動の自由を表す。

may … 改まった会話などで使われ、許可を求めるときは相手に対する敬意を暗示する。許可を与えるときは権威のある話し手が目下の人に対して使い、尊大な感じを与えることがある。

You can smoke here.
ここで煙草を吸ってもかまいません。
(禁煙の掲示がないなど外的な理由から吸ってもよい)

You may smoke here.
ここで煙草を吸ってもかまいません。
(私が許可するから吸ってもよい)

Can I speak to you for a moment?
ちょっと話してもいいですか。

If you really want it, you can have it.
もし本当に欲しいなら、あげますよ。

May I have the salt, please?
塩を取っていただけないでしょうか。

You may open the window if you want.
もしお望みなら、窓を開けてもよろしい。


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