rub it in (しつこく言う) の説明と例文
rub it in の語源・由来
rub it in というイディオムは、文字どおりの「こすりつける」から派生した表現で、「(嫌なことを) しつこく言う、繰り返し言う」という意味になります。この表現の起源は、傷口に塩をすり込む (rub salt into a wound) という行為に由来しています。
傷口に塩をすり込むと痛みが増すことから、誰かの失敗や不幸について繰り返し言及することで、その人の心の傷を深くする、つまり「追い打ちをかける」「しつこく言う」という比喩的な意味で使われるようになりました。
19世紀頃からこの表現が使われ始め、現在では日常会話でよく耳にするイディオムとなっています。rub という動作が持つ「執拗に繰り返す」というニュアンスが、この表現の核心的な意味を形成しています。
rub it in のさまざまな使用例とシチュエーション
◆ 日常会話での使用例
・ 友人との会話
A: I heard you failed the driving test again.
B: Don't rub it in. I know I'm terrible at parallel parking.
A: また運転免許の試験に落ちたって聞いたよ。
B: しつこく言わないでよ。縦列駐車が下手なのは分かってるから。
・ 家族間の会話
A: So, how's your backup school treating you?
B: Stop rubbing it in that you got into your first choice and I didn't.
A: それで、滑り止めの学校はどう?
B: あなたが第一志望に受かって私が落ちたことを、しつこく言うのはやめて。
◆ ビジネスシーンでの使用例
・ 同僚との会話
A: Remember when you mixed up the slides in yesterday's presentation?
B: Come on, don't rub it in. I already apologized to everyone.
A: 昨日のプレゼンでスライドを間違えたこと、覚えてる?
B: やめてよ、しつこく言わないで。みんなにはもう謝ったから。
・ 上司との会話
A: Let's not forget about last week's budget miscalculation...
B: I understand you need to address it, but please don't rub it in at every meeting.
A: 先週の予算計算ミスのことを忘れないようにしよう...。
B: 取り上げる必要があることは理解しますが、毎回のミーティングでしつこく言うのはやめてください。
◆ スポーツシーンでの使用例
・ 試合後の会話
A: I can't believe I missed that easy shot at the end.
B: Yeah, we could have won if you hadn't choked.
A: Thanks for rubbing it in. I already feel terrible about it.
A: 最後の簡単なシュートを外すなんて信じられない。
B: そうだね、君があそこで失敗しなければ勝てたのに。
A: しつこく言ってくれてありがとう。もう十分嫌な気持ちだよ。
◆ さまざまな文型での使用例
・ 否定文
Don't rub it in.
しつこく言わないで。
I won't rub it in, but I told you so.
しつこくは言わないけど、だから言ったでしょ。
・ 疑問文
Why do you have to rub it in?
なぜそんなにしつこく言うの?
Are you trying to rub it in?
わざとしつこく言ってるの?
・ 受動態
I hate having my mistakes rubbed in.
自分のミスをしつこく言われるのは嫌だ。
◆ 感情のレベル別の使用例
・ 軽い苛立ち
Okay, I get it. You don't have to rub it in.
わかったよ。そんなにしつこく言わなくてもいいでしょ。
・ 強い不快感
Stop rubbing it in! I already feel bad enough about what happened.
しつこく言うのをやめて!もう十分嫌な気持ちになってるから。
・ 諦めと受け入れ
Fine, rub it in. I deserve it after making such a stupid mistake.
いいよ、しつこく言っても。あんなバカなミスをした後だから、当然だ。
◆ 第三者について話す場合
She always rubs it in when someone makes a mistake.
彼女は誰かがミスをすると、いつもしつこく言う。
He has a habit of rubbing people's failures in.
彼は人の失敗をしつこく言う癖がある。
これらの例を通じて、rub it in がさまざまな場面で使われ、話者の感情や状況に応じて異なるニュアンスを持つことがわかります。相手の気持ちを考慮して使用することが大切です。
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