call it quits (やめる、終わりにする、切り上げる) の例文

call it quits は日常会話からビジネスシーンまで幅広く使われる便利な英語表現です。「やめる」「終わりにする」という意味ですが、状況に応じて微妙にニュアンスが変わります。この記事では、基本的な意味から実践的な使い方まで詳しく解説します。

基本的な意味

call it quits は以下の意味で使われます。

  1. (今まで続けてきたことや仕事などを)やめる、終わりにする、切り上げる
  2. (努力するのを)断念する、あきらめる
  3. (関係や活動を)終了する

語源と歴史

この表現の quits という言葉は16世紀から使われており、もともと「互いに貸し借りがない状態」「清算が済んだ状態」を意味する古い英語表現です。たとえば、We're quits.「これでおあいこだ」「これでチャラだ」という意味になります。

call it quits は19世紀頃から使われ始めた表現で、「(借りや義務などを)これで清算済みとみなす」「これでお互いさまとみなす」という感覚が語源です。そこから転じて、「これで終わりにしよう」「やめにしよう」という意味で広く使われるようになりました。

使用場面別の例文

◇ 仕事・作業の終了 ◇

At 10 o'clock I decided to call it quits for the day.
10時にはその日の仕事をやめることにした。

Do you mind if I call it quits for today?
今日はもう帰ってもいいですか。

It's getting late. Let's call it quits and continue tomorrow.
遅くなってきた。今日はここまでにして明日続けよう。

◇ 努力の断念・あきらめ ◇

After I failed the bar exam ten times, I called it quits.
司法試験に10回失敗してあきらめました。

After three years of development, the company decided to call it quits on the project.
3年間の開発の後、会社はそのプロジェクトを中止することにした。

The boxer called it quits after his fifth consecutive loss.
そのボクサーは5連敗の後、引退した。

◇ 人間関係の終了 ◇

They decided to call it quits after dating for two years.
2年間付き合った後、彼らは別れることにした。

We both knew it wasn't working, so we called it quits amicably.
お互いうまくいっていないことはわかっていたので、円満に別れた。

The two companies called it quits on their joint venture.
2社は合弁事業を終了した。

◇ 議論や交渉の終了 ◇

They could not agree on policy, but finally called it quits and compromised.
政策で合意に達しなかったけれども、結局断念して妥協した。

After hours of negotiation, both sides called it quits without reaching a deal.
何時間もの交渉の後、両者は合意に達することなく交渉を打ち切った。

The divorce lawyers advised their clients to call it quits on the custody battle and focus on mediation.
離婚弁護士は依頼人に対し、親権争いをやめて調停に集中するよう助言した。

まとめ

call it quits は英語学習者にとって非常に有用な表現です。日常会話からビジネスシーンまで幅広く使え、状況に応じて「一時的な終了」から「完全な断念」までさまざまなニュアンスを表現できます。

この表現をマスターすることで、より自然で流暢な英語コミュニケーションが可能になります。日々の会話の中で積極的に使ってみて、感覚をつかんでいきましょう。

最終更新:2025年6月22日

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